やわらかい緊張感

数年前、訪れた著名な建築家の方が設計された美術館のことを

ふと思い出しました。

大空間であるにも関わらず、距離感の大切さを忘れず

何ともいえないやわらかい緊張感を感じたのを覚えています。

閉館まで時間がなく内部をゆっくりとは伺えませんでしたが、

内部を出た外部廻りの常設展示物とそれを邪魔しない建物と

遠景の山々との間合いに心地よい日本の原風景を感じ、

しばらく見とれていた記憶があります。

西洋には無い日本独自の一つ手前で立ち止まることが出来る

直接的すぎない心得のように思えます。