待ちの姿勢

いまどきは動画投稿サイトなどで自己主張として

各々個性を表現しようとする場があります。

その情報があっとゆう間に広がるわけですが

思ったことを瞬時に表現できる瞬発力はこれ以上なく

またすぐに反響がかえってくる・・

油絵を描いたり、造形したりじっくりものを表現するスタンスとは

180度違う表現が循環していく・・

建築の場合、すぐに表現したいものをすぐには完成には至らないわけですから

そこで施主側に街の姿勢が生まれ、徐々に出来上がる喜びを感じながら

完成に至るのを待つわけです。

その待ちの姿勢こそが物事を深く考える節目になると思うのです。

同時に迷いも生まれますが、それもそれで大事な完成までのプロセスの

一部のように思います。

何か瞬時に視覚から入る情報だけでは判断されないつくりながらの

現場での喜びは誰しも持っているのだと・・