昨今、音楽の世界ではデジタル音源や
食の世界では調理機器の発達であったりと
当然ひと昔前とは違い供給側の創造範囲が広がり個性が増し
それを選ぶ側も自由度が増し選択が充実うしているように思えます。
ただ建築においては、特に’住まう’器について考えると
個人的にどこかもどかしさを感じるのです。
思うに技術の先進で装備としての’もの’単体は充実し
形づくる供給者側が一般的それに頼るようになり、
あたかも装備のカスタマイズ重視になって
創造から離れていく感じを受けます。
必ず目立つもの(ステータス)になる必要はないと思うのですが、
住まう人間は、個々に特性をもっており
それをヒントに形づくられるものだと思うのです。
例えば
:機能をとことん突き詰めたもの
:色彩計画の充実を散りばめたもの
:自然を楽観できるもの
など・・考えればキリがないはずなのに・・・
当てはめない・・優先順位を考えながらゆっくり思いめぐらすこと
から始めるべきかと思います。
そうすると、いいプロセスに導かれると信じて思考していきます。